ゴー宣ジャーナリスト木曜担当焙煎珈琲です。
12/16にゲットしました!「コロナと敗戦/失敗の本質」
「フードデリバリー配達員と飲食店」このテーマは
まさにコロナ禍の真っただ中に行われたことです。
フードデリバリーはコロナ禍とともに急拡大し、
5類に落ちてしぼんでいきました。
私が体験した「失敗の本質」スケールが小さいですが
現場からの報告をしていきます。
https://www.gosen-dojo.com/blog/43787/
先週の続き↑
令和3年6月に以下のメールが届きます。
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麻布税務署よりUber Eats配達パートナーとしての稼働状況について、以下の情報の提供を行うよう要請がありました。
(1)氏名及び住所
(2)2019年におけるUber Eats Japanとの取引金額
(3)銀行口座情報。
Uber Eats Japanは、国税通則法第74条の2の規定に基づき、本要請に従う必要があり、近日中に麻布税務署に上記の情報を提供する予定です。
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日本人でも確定申告しなければいけない、なんて知らない人が多いのに「ボドイ」がやっているはずがありません。
多くの配達員の脱税が発覚し、アカウントを切られました。
税務署は税金の回収に向かったのでしょうが・・・
すでにどこかに逃亡したでしょう。
(2021年6月22日にはUber Eats japan社と、同社の代表社員とコンプライアンス担当の女性二人が、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで東京地検に書類送検されています)
これでお店の前も一旦は静かになりました。
しかしここで配達員を時給で雇っていた「出前館」が
業務請負の配達員募集を始めます(Uber Eatsの真似)。
しかも配達報酬はUber Eatsの3倍だという。
私も2時間程度のビデオ研修を受けてやってみました。
16回の配達で\25,312の報酬。
1回当たりの配達で\1,500以上です。
Uber Eats配達員も出前館に移っていくはずでした、が
出前館の配達システム、特にアプリの出来が酷い。
・アプリは立ち上げている配達員全員に注文が鳴り、早くタッチした者勝ち。
・配達距離が1キロでも5キロでも配達報酬は一緒。
・お店側が料理を出すのが遅れても配達時間が遅れれば責任は全て配達員が負う。
真面目な人ほど精神がやられるシステムです。
そこに「ボドイ」が帰ってきます。
何しろ適当なビデオ研修ですから誰でもすぐにアカウントが取れます。
リーダー格のヤツだけは在留資格も免許もあるのか?
再び白いスクーターで現れました。
他は見覚えの無い新顔ぶれでしたが、Uber Eats「地蔵」が出前館「地蔵」として新生してしまいます。
彼らが使う自転車がこの↓違法電動アシスト自転車。
道路交通法の基準に適合しない電動アシスト自転車に注意-道路を通行すると法令違反となるおそれがあり、交通事故も発生しています-(商品テスト)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
左脚は添えるだけ・・ハンドルの右側に「スロットル」が
ついており、ひねるだけで40Km/h以上出ます。
50ccガソリンエンジンの原付バイクより加速も良い。
車道も歩道もお構いなし。信号なんて守るわけもない。
人に衝突したら下手すると死んでしまいます。
これに配達中何度も後ろからぶち抜かれるため腹立たしいことこの上ない。
頭に北半球!してこの違法アシスト自転車を写真に撮って警察に言ってやろうとしたら、新生ボドイが白いスクーターのヤツに何やら伝えている。
すると白いヤツ(顔は黒い)が「じじいこっちに来い!」
と。「誰が行くか!警察行くぞ!警察!ついて来い!」
と返して交番に直行して事の顛末を伝えました。
配達品を受け取っているので「配達してから戻ってきます」
と警官に伝えて配達に向かう途中で店を見ると、もう逃げ払っていました。まあそうだよな。
白いヤツとのにらみ合いは今も続き、店の前で待ち伏せされたこともありました。
後ろに回り込んで様子を隠れ見ていたら離れていきましたが。
今も新生ボドイは大声を出しながら私を見つけるとぶち抜いていきます。お互い顔が知れているので。
こちらは店には防犯カメラを設置、ヘルメットと手袋を配達時は身に着けるという対策をしています。
ヤツらのアジトというか、たまり場も一つ抑えております。
何かあれば「あそこの連中にやられた」と伝えるために。
違法自転車、不法滞在だけでも十分犯罪なのですが警察は事件にならないとつかまえのは難しいと言います。
すっかり日本の警察をなめ切っているヤツらは、さらに報酬を増やす手口を生み出します。
次週は出前館の杜撰なシステムがボドイに資金を流す羽目になっている手口を紹介します。
プロフィール
東京都新宿区の直火式珈琲焙煎士兼販売店オーナー。
学生時代はほぼ昭和で平成元年社会人デビュー。
大手自動車メーカーに就職したのに6年で退職。
その後派遣を含めあちこち転職し続けて20年。
平成10年12月に脱サラしてようやく念願の独立。
趣味、というよりなくてはならないものが漫画。
草野球試合中にバットで殴られた事件で門下生に。
【トッキーコメント】
フツーのウーバー配達員の仕事体験レポートのはずだったのが、気がつけばえらく危険なところに入ってしまっているようですが、大丈夫なんでしょうか!?
しかし、こんな危険がごく普通の日常生活と隣り合わせに存在しているというのが紛れもない事実なわけで、しかもこの事態が国の政策によってもたらされたわけで、それなのに招いてしまった事態に対して国は全く無策なわけで…
これ、かなり深刻な問題じゃないでしょうか?